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地震と腹診

地震から一週間余り経ちました。
私自身も含め、余震もあり、恐怖感の中で過ごした方が
たくさんおられたと思います。

大きな被災はなくても、揺れや恐怖は心と体に強く影響するということが、
今回、患者さんを治療する中で非常によくわかりました。

主に体が熱性に傾むき、空間的には上部に傾いている方が多かったです。
そのため相対的に下半身が冷え、腰下肢痛や下痢になる方も。
眩暈や頭痛で治療に来られている方は、せっかく良くなりかけていたのに、
またもや悪化していました。

いつも来院される患者さんのツボや体表の状態が、
普段でない場所に反応が出ているのですが、
一番印象的だったのが腹診でした。

地震直後の時は胃土(胃の上あたり)が緊張し冷えている人がチラホラいて、
咄嗟の際の緊張からかなーと思っていたのですが、
数日するとお腹全体が熱を帯び、燃え盛っている人が増えてきました。
また、お腹のあるツボがうつろで、
いつものように鍼してもなかなか改善しない方も。

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何があってもマイペースなリクガメのパーリン


お腹というのは体の中では一番柔らかく弱い部分、陰の極みです。
陰の部位ですので、どちらかというと冷えることが多く、
腹部全体に熱を帯びるというのは珍しいことです。
風邪をひいて発熱している時や、慢性の消耗性疾患などでみられる事がありますが、
あまり度々見かけるものではありません。
もちろん地震の後の豪雨、続いて30℃越えの猛暑という
気象も影響しているとは思いますが、
どうして腹部にこんなに異変がでるのでしょう。。。

自分なりに色々と考えを巡らせます。
危険を察知すると、誰もが身をかがめてお腹を守りますね。
腹部には大事なツボが山のようにあり、その多くは心とも深く関わります。
揺れて「怖い!!!」と身をすくめた時に、
恐怖という陰の邪が深部に内陥してしまったのかしら??
腹部に熱感があっても、陽の部位の背中にはあまり熱感がないのです。
お腹に出るというのは、やはり深い邪ですね。。。

これまた腹部打鍼がよく効きました。
急性なので、熱感もすぐに取れました。
ありがたい鍼です。

何にせよ、恐怖を引きずっても体を弱らせるだけなので、
まずは元気を取り戻しましょうね^^


by yurikak5 | 2018-06-27 23:02 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(0)

音楽の処方箋?

18日の朝。かなり揺れました。
揺れ始めてから携帯がけたたましく鳴り始めて、
揺れに驚きながらも、激しい警報音を消すのにますます慌てて、
何のためにこの音鳴らしてるんやろ・・・とちょっと思ってしまいました(^_^;)

自転車通勤なのでいつもの通り出勤。
船酔いのような軽い眩暈を感じながら、精神的にも少し不安定でしたが、
徒歩圏内の患者さんはみえられて、いつものように談笑しながら仕事を始めたら、
なんだか気も心も落ち着いてくる自分を感じました101.png
災害時は恐怖や心配で気分も塞ぎ気味になりますが、
なるべくいつもと同じように過ごすことは大事だなぁと思った次第です。

地震が終わったと思ったら、今日は一日雨・雨・雨176.png176.png176.png
陰鬱な気分で何にもしたくないなーという時。

私には秘密兵器(?)があります。
ギターの音です169.png
ギターの乾いた音を聞くと、心の湿気が取れて爽やかになるのです。

私にとって一番効くのはこの一枚。


今話題の人、是枝監督の映画音楽、三作品のサウンドトラックです。
映画「誰も知らない」「歩いても歩いても」ドラマ「ゴーイングマイホーム」


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ジャケットもカワイイ(*^^*)


もともとゴンチチ好きで、是枝映画は一作しか見たことがないのですが、
この音楽が合うなら素晴らしい映画に違いないでしょう。

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目を閉じて聴いていると、リピートされる単調なメロディが、
まるでヨガで瞑想しているかのような、脳の状態を作り上げるように思います。

治療所でも一時よくかけてましたが、
最近スピーカーが不調で音質が悪くなるのでかけていません。
久しぶりに聞きましたが、気分スッキリ、雨でも色々と活動できた一日になりました。

あくまでも私の場合ですので、体質によっては違う曲の方がいいかもしれません。
音楽の弁証、処方箋とかあったら面白いだろうなぁ。。。110.png



by yurikak5 | 2018-06-20 22:18 | 音楽・ライブ | Comments(0)
6/9(土)に大阪国際会議場で行われた日本東洋医学会へ行ってきました。
この学会は東洋医学(漢方薬や鍼灸)を実際に臨床の場で行っている医師を中心とした学会ですが、参加は医療関係者だけでなく、一般の方でも聴講できます。発表者のほとんどは医師ですが、鍼灸師も発表できます。

10年前になりますが、仙台で開催された日本東洋医学会北辰会メンバーの発表があった時に、私も聴講に行きました。オプションで東北大学の附属薬用植物園に訪れたりして、楽しかったのを思い出します。

今回は北辰会の村井医師がご自身の症例二例と鍼灸の師匠である藤本蓮風先生の症例一例を発表されるということで、仕事を休診にして早朝から出かけました。

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カテゴリは悪性腫瘍。鍼灸や漢方薬を中心に使って、癌が治ったり症状が軽減された症例を数人の先生が発表されます。今回村井先生や師匠が発表した症例も奇跡のような治癒例の報告なのですが、他の先生方の発表も見事に悪性腫瘍を東洋医学を中心にして治されている症例がたくさんありました。


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中国や韓国では、東洋医学を扱う医師は中医師・韓医師という西洋医師とは別の免許が存在します。それは西洋医学の勉強を4年間してから、さらに2年間東洋医学の勉強をしないと取得できないそうです。そのくらい東洋医学の勉強は奥深く、難しいものです。

しかしながら日本では今のところ、そういった東洋医学専門の医師免許は存在しません。また医学部の授業でも東洋医学を学ぶ時間は少ないと聞きます。
ですので、こういった東洋医学を学ばれる医師のほとんどは卒業後独学または、こういった学会や専門学術団体に所属し、地道な勉強や修行を重ねておられます。


今回、10年ぶりに日本東洋医学会に参加してみて感じたのは、東洋医学への機運が高まっているのではないかということです。今回大阪という参加しやすい立地もあると思いますが参加されているドクターたちの生き生きと楽しそうな様子、また場内全体のパワーが満ち満ちていて、質疑応答からも東洋医学をもっと学んで患者さんを助けたいという医師の心意気を強く感じました。
その背景にはやはり、今年の1月にWHOで漢方薬や鍼灸が医学として認定されたという事実が後押ししているのではないかと思います。

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戦後、西洋医学が主流の日本。漢方や鍼灸で重い内科疾患が治ることもあるという事実はあまり知られていません。西洋医学の得意分野と東洋医学の得意分野は違い、西洋医学では治療ができない病でも、東洋医学では対応可能なことは多くみられます。また併用することで、それぞれの欠点を補いあうこともあり得ます。

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場内にはたくさんの書店や製薬会社がいっぱい。
試供品や勉強材料も頂けたりして、見て回るだけでも楽しい場所です^^


ある患者さんは言いました。
日本でもドイツなどのように(代替医療も含め)患者が好きな医療を選べるようにしてほしいと。
患者にとったら治るならどの医学でも構わないのだと。

今回の学会で楽しそうに東洋医学を語る医師の姿を目の当たりにし(ランチョンセミナーの「お灸で世界を変えることにした」という愛媛県立中央病院の山岡先生最高でした(笑))日本で東洋医師という免許が出来るのもそう遠くはないかもしれないと、とても嬉しくなりました。

これからも私は鍼灸師として、自分の身体と患者さんの身体を守るために、引き続き東洋医学の道を邁進していきたいと思った1日でした。



by yurikak5 | 2018-06-13 23:19 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(2)

紫陽花三昧

外はしとしと雨・・・176.png

ついに関西も梅雨入りした様子。
暑い日が続いていたので、熱証の方の体調不良が続出。
冷たい雨も気持ちよく感じます。

梅雨時期のお楽しみは紫陽花。
あちらこちらで咲いているので、つい立ち止まって見とれてしまいます。


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似ているようでいて、微妙に色も形も違う紫陽花。
土壌によっても色が変わるし、同じ花でも時期によって色が変わる七変化。
ミステリアスで飽きない花のひとつですね162.png

今日は実家に帰ったので、毎年庭にさく紫陽花を楽しみにしていたのですが、
葉や茎はぐんぐん伸びてるのに、なんと花が全くついていませんでした119.png
こんなことってあるんですねー。。。
母も特に変わったことはしていないといいますが、何がいけなかったのでしょう。
また調べてみることにします。



by yurikak5 | 2018-06-06 21:04 | 花・自然 | Comments(2)

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