2008年 12月 07日 ( 1 )

今日は勉強会で「運気論による気象予測と病証予測」(橋本浩一先生)
の講義を聞いてきました。
東洋には五運六気学説というものがあります。
五運<木・火・土・金・水>
六気<風・熱(温)・火(暑)・湿・燥・寒>の組み合わせにより、
気象変化を予測し、治療に役立てようとする学問ですが、
これがまた非常に難解な学問でもあります。

私とて、分からないことだらけでしたが、
来年の気象予測と病証予測で参考になる部分を少し。

今、ニュースでもよく新型インフルエンザが流行の兆しと言われています。
運気論の立場でもやはり、2009年立春(2/4)以後、気温が急上昇し、
温病(うんびょう)が流行すると予測しているとのことです。

温病(うんびょう)という言葉は東洋医学の専門用語であり、熱性の病をさします。
インフルエンザやはしかなどは病状にもよりますが、大方この中に含まれます。
風邪は冷えからなるものもありますが、それは東洋医学では傷寒病といい、
銀ぎょう散におけるような、咽が腫れて高熱がなかなか下がらない、頭痛、口渇、
黄や緑色の痰が出る、便秘をするなどといったような、
熱性の風邪は温病と言い区別されています。
(厳密に言えば、傷寒病でも熱性の風邪に変化することもあります)

東洋医学的な、インフルエンザ予防法としては、
日頃から熱を体にためないようにしなければなりません。
具体的には、野菜を中心とした食事、イライラストレスをためない、冬場でも運動して汗をかく、
肉食やアルコールや刺激物(香辛料やカフェイン)の類を控えるなど。

そうすることで、たとえウィルスが近づいても罹りにくい体になります。
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もちろん、寒気・透明の鼻水・節々が痛いなど(それプラス私たちは脈が浮いているとか
舌の色とかで判断します)冷えた風邪には、生姜やネギなどで温まり発汗すれば治りますが、
冷えなのか、熱なのか、また冷え+熱という場合もあって、
その弁別はプロでも難しく、素人ではますます難しいということになりそうです。
最近、温めればすべて治るといったような、健康本が多くて困ってしまうのは、
生姜紅茶トウガラシなどを毎日とりすぎると、
こういった温病を引き起こしやすくなるからです。

余談ですが、最近カプサイシンばやりの延長でしょうか、
頭痛を訴える人に、辛いものを異常に摂取する人が多いです。
香辛料やカフェインは興奮剤ですので、
頭痛に限らず炎症を伴う痛みの病を引き起こしやすくなります。
ほとんどの痛みの疾患は炎症から起こりますが、案外知らない人が多いのです。
こういった方は治療するまでもなく、食生活を改善するだけでかなり治ります。
香辛料は温めるのは上半身ばかりですので、相対的に下半身が弱り、
バランスの悪い体となり、病になりやすくなります。頭寒足熱が健康の基本です。
温めなければならないのは下半身であるため、下半身の保温は徹底し、
食生活では根菜類を食べると良いでしょう。
by yurikak5 | 2008-12-07 23:35 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(8)

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