リクガメの結膜炎

元旦の夜、ふとパーリンの顔を見たら、なんと目が赤くて膨らんでいる!?

目の病気かも?と思って、持ち上げてよく見てみると黒目に戻っていました。
どうやら白目の部分が真赤に充血していて、先ほどは白目(赤目?)を向いていたようです。

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(わかりにくいですが、ほんの少し、目の内側が赤くなっています)

結膜炎や目の充血は、西洋医学的には細菌やウィルスなどによる感染症ということになりますが、
東洋医学的には”肝”の臓に熱を持ち、それが表裏関係の”目”に伝わり起こるのがほとんどです。
もともとストレスやイライラが溜まって、肝の気が滞っているところに、
室内の気温が高くて乾燥することにより、のぼせて頭に血が上り、
そこに細菌やウィルスがやってきて感染、発症というパターンは比較的よくみられます。
(普段の臨床の中でも、抗生剤など飲まなくても、百会などに鍼をして養生すれば
簡単に治ることはたくさん経験しています)

元旦に動物病院?と一瞬思いましたが、まず東洋医学的にその原因を究明することにしました。
正月は結構気温が高かったので熱がこもったのかもしれません。
ホットスポットのライトも、体を温めることで食欲も増し活動的にはなりますが、
目には刺激的な光で肝に熱を帯びる原因になります。
しばらくライトを消し、食欲が落ちても放っておくことにしました。
また敷材もきれいなものに変えて、様子を見てみることに。
ライトを消したので気温は下がったため、翌日一日中寝ていましたが、
翌々日には元気になり目も治っていました。

最近はホットスポットのランプは1~3時間までにしています。
大きくなったからか(現在600g)それでも活動的です。
飼育本にはホットスポットは必ず作って下さいと一律に書いていますが、
本来は冬眠するはずのカメさんを、人工的に暖め過ぎるのは良くないような気がしてきました。
もちろん、その子の大きさや年齢にもよりますが、室温が15~20℃くらいあれば、
大丈夫かと思います。

リクガメの場合も獣医に行けば抗生物質の目薬とか処方されるのでしょうね。
できるだけ動物達にも薬は使わなくてすむなら、自然に治したいものです。
今回は東洋医学的な考えに基づき周辺環境を整え、
自然治癒力でもってバーリンの結膜炎が治ったことは、
大変嬉しく思っています^^

リクガメの結膜炎_c0145449_22351157.jpg
最近ポポちゃんを外に出すと、パーリンとるるちゃんのそばから離れません。
ウサギより爬虫類と両生類がお好きなようです(笑)



Commented by Billyamagami at 2017-01-12 06:49 x
東洋医学ベースの獣医師というのもありかも?
Commented by yurikak5 at 2017-01-12 12:38
Billyamagami様
最近、鍼や漢方も扱う獣医師も増えてきていますね。
鍼灸師免許では残念ながら法的に動物の治療は出来ないんです。
Commented by まさみ at 2017-01-13 08:48 x
飼育本をうのみにするだけでなく、それぞれをしっかり見て対応する、というのは人間の身体と同じですね。
パーリン元気になってよかったです(^◇^)
ポポちゃん……カエルと亀についてなんと思っているのか聞いてみたいです~~~!
Commented by yurikak5 at 2017-01-13 22:32
まさみ様
その通りですね。生き物はマニュアル通りにはいきませんので。
昨日も長時間に渡る三者懇談?していました。
パーリンは寝てますが、るるちゃんはお相手しています(笑)
by yurikak5 | 2017-01-11 23:25 | パーリン(ホルスフィールド) | Comments(4)

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