葉室先生と鍼灸
2016年 02月 21日
■東洋医学では人間をひとつの宇宙と見る。宇宙は本来、バランスが保たれている。心とからだのバランスが崩れると心身に変調をきたす。
■明治政府が東洋医学も西洋医学と同様、正式な医学として扱っていれば素晴らしい日本医学が生まれていただろう(西洋医学の医者として自ら東洋医学を取り入れたハイブリッド医学(?)で患者さんの治癒力を飛躍的に高めた著者ならではのご意見)
■宇宙の絶妙なバランスを可能にしている宇宙の心と人間の心はつながっている。そのつながりが「気」? 東洋医学はその「気」に働きかけることによってバランスを取り戻すと理解。
■鍼(あるいは灸)は体調がおかしくなってから受けるものなのか。たとえば健康増進、免疫力アップのための(からだに特に悪いところがなくても)鍼灸というのはあり?
■神道は宗教ではなく日本人の人生観、自然観⇒納得。
■理屈抜きの感謝の心を持つことが大事⇒これも納得。難しいことだけど。
大変興味深く読ませて頂きました。ありがとうございました。ちなみにこの本と同時に購入したのは『中島みゆき全歌集1975-1986』。
早速読まれたんですね^^
分かりにくい東洋医学の世界が少しご理解いただけたかなと思います。
「鍼(あるいは灸)は体調がおかしくなってから受けるものなのか。・・」という部分ですが、
きっかけ体調不良から来られる方が多いですが、主訴が治ってからもずっと定期的に来院されている方は多数います。虚弱体質の改善、様々な病気の予防、健康増進、ケガの早期回復などなど、うちでは不妊治療やがんの再発予防の方も多くいらっしゃいます。細かく言えば、鍼灸にも色々な治療法があるため全てとはいえませんが、東洋医学は未病を治すと言って、予防医学として非常に優れていると思います。