先日、ビルボード大阪で行われた
大貫妙子さんのライブを見に行ってきました。
実はこれまでアルバムを買ったこともなく、
夢中で聴いたこともなかった方でした。
嫌いというわけではなく、有名な曲は知っていましたし、
山下達郎さん達と「シュガーベイブ」を結成していた経緯も知っていたので、
興味は十分にありましたが、メディアにあまり出られないこともあり、
何となく存在が遠く、難解なイメージに感じられて、
じっくりとお聴きするまでにいたってませんでした。
それが、偶然にも数ヶ月前にwowowでやっていた、
40周年記念ライブを見て、初めて歌う大貫さんの姿を拝見して、
あまりの素晴らしさに感動していた時に、
ちょうどライブ友達から「大貫さんのライブ行きませんか?」と誘われ、
祝日ということもあり、二つ返事で行くことに。
・・・やっぱり良かったです。(ため息)
あんなに遠くに感じていた大貫さんが、手が届きそうなところに。
太い黒と白の横ストライプのふんわりしたスカートに、
シンプルな半袖の白いブラウスがまるで少女のよう。
思ったよりずっと小柄で華奢でしたが、お声はとても力強くて美しく、
MCは歌とは違う低めの声で、飾り気がなく本音たっぷり(笑)、
「自分探しをすることはあまり意味がなくて、自分に自信が持てるようになることが大事」
との深ーいお言葉。。。
読書が大変お好きだそうですが、これだけの音楽のベースとなる土壌を作り上げるには、
日々自分自身と向き合ってこられただろうと思います。
そんな方からのこのお言葉は非常に心打たれました。
最近、私も思っていたんです。
「自分ってなんだろう?」と自分探しをした時期もありましたが、
実は自分というのは探さなくてもそこにいるのではないかと。
生まれたまんまの姿がそのまんまの自分。結局、探す必要などなかったのです。
これからの自分の人生の指針にもなりました。
大貫さんみたいな女性になれたらいいなーって。
今でも二日たった今でもじんわりと余韻が残っているようです。
ある方が「大貫さんは月光浴のイメージ」と言っていましたが、
たしかにそんな感じです。
それが大貫さんが「今、私が一番信頼しているメンバー」とおっしゃる、
バックバンドの演奏者の隅々まで浸透していて、
すべての音が心地よすぎる。。。
いつまで浴びていても疲れない、そんな音楽。
いいですね。