今年一番の暑さの今日、大阪も30℃まで気温が上がりました

一ヶ月ぶりに乗馬の予約を入れていたのですが「この暑さで、私大丈夫かな~?」と心配しながらレッスンに行きました。炎天下で45分のレッスン後、全身汗だくでしたが、以外にもスッキリ、体調は全く問題ありませんでした。
熱中症予防対策として、ニュースなどでしきりに
「暑熱順化」という言葉が出てきています。今までは水分補給やエアコンの活用、炎天下に出ないなどが中心でしたが、最近言われている「暑熱順化」とは、早めに暑さに慣れ汗をかく練習をしましょうということのようです。
確かに患者さんを見ていても、急な暑さで体調を崩される方は、汗をかかない女性に多く見られます。一日中エアコンの効いた部屋でパソコン作業するOLさん、日焼けしたくない女性、化粧崩れするから、ベタベタするから汗かくの嫌、太陽アレルギーで外に出られない・・・等々、汗をかくことを避ける女性は非常に多いです。元々ストレスや飲食不節で体内に熱を帯びているところに、外からの暑さが加わり、頭痛い~、お腹痛い~、ドキドキする~、眩暈がする~、生理周期までおかしくなってきた~、なんてことになります。
養生法として「適度に運動して汗をかいてね」とお願いすると「先生、私汗かけない体質なんです

」という方もいます。これは私も若い頃そう思っていたので気持ちは分かりますが、汗をかけない体質ということではなく、単に汗をかくような習慣的な運動をしてきていない、もしくは汗をかく寸前でやめてしまっている、もしくは薄着で運動し体温が上がらず汗をかけない、ということで、体質というより生活習慣なんです。(もちろん汗の量は個人差があって当然です)
(馬も走った後は汗で毛が濡れています。後で冷えないようタオルで拭いて乾かし、汗から出た塩で毛が固まらないようブラッシングしてあげます)
毛穴は常に開閉して、汗をかいたり、止めたりしながら、体のバランスをとっています。特に風邪の引き始め「葛根湯」などの証では上手に発汗することで治っていきます。
それが全く汗をかかない生活を長年続けていると、ちょっとやそっとじゃ毛穴さんは開いてくれません。でも根気よく運動を継続していけば、開閉を上手にしてくれる賢い毛穴に変わっていきます。(注・体が弱り切って毛穴が開きっぱなしのタイプの方は汗をかいてはいけません)
体の内部に熱がこもっている時に、上手に発汗すると本当にスッキリとして気持ちいいです。汗をかいた後、濡れた下着はすぐに着替えてくださいね。体表が冷えたままだと風邪ひきますから。そして甘酸っぱい飲み物(例えばレモン蜂蜜、リンゴジュース、梅ジュースなど)と塩分を少し摂取すると、汗のかきすぎや疲労を防げます。
本格的な夏が来る前に、早めに上手に汗をかく練習をしていきたいものですね
