子供ってすごいかも

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めずらしく、仕事のお話。

基本的にこのブログは、仕事モードを切り替えるためやっているので、仕事のことはあまり書かないようにしていますが、今日はちょっと感動する出来事があったので。

今日、二年前くらいからよく来院される母娘が治療にやってきました。
娘さんのYちゃんは四歳。幼稚園年少さんです。
来院当初は胃腸も弱く、アトピーもありましたが、ずっと治療してとても元気になり、
今は健康維持のため来られています。

今日はお母さんが腹痛を訴えていて、二人とも治療することになりました。
お母さんの治療がまず終わって、次はYちゃんの番です。
さっきまで機嫌よく折り紙で遊んで待っていたYちゃんが、
ベッドに入るなりついてきた母親に向かって、こんなことを言いました。

「お母さん、何で一緒に来るんよ!あっちいっといて!
向こう(待合室)で遊んでたらいいやんか!!」


そういって、無理やり自分でカーテンを閉めました。
お母さんは仕方なくスゴスゴと待合室へ。

さっきまで機嫌よかったのに、この豹変ぶりは何でしょう??
ただのワガママなんだろうか?自立への過程なんだろうか?

分からなくなって、治療室で二人っきりになったYちゃんに聞いてみました。
「お母さんと一緒が嫌なん?」
Yちゃんは下を向き、首を振ります。
「ううん、違うねん」
「どしたん?」
「お母さん、おなか痛いって言ってたから・・・」
「お母さん、おなか痛いって言ってたから、ゆっくりさせてあげたかったんやね」
と私がいうと、頷いたようでした。

このお母さんはすごく心配性で、片時も娘のそばを離れたがりません。
Yちゃんはそれを知っていて、この位きつく言わないとお母さんが安静にできないと
考えたのです。
たった4才だからうまくは説明できないけど、こんな小さな子供がそこまでの思いやりを
持っているということに私は驚き、また子供というのは大人が思っている以上に
本当は何もかも分かっている凄い存在なのではないかと思いました。

子供も動物も、とっても純粋で愛情深いから、接していると心が癒されるんでしょうね。
たとえ乱暴な言葉でも、その裏には全く違う思いが隠されているのかもしれません。

こっそりお母さんに、さっきのYちゃんの言葉の真相を教えてあげて、
二人ともニコニコ顔で帰って行かれました。
Commented by mizu-kusa at 2008-04-02 14:56
ふうむ。。。そうなのかー。うまく説明できないだけで、いろんなことわかってるし、感じてるんでしょうね。でもこっちは頭固いオトナですから、いろんな角度から子供を見ることが出来なかったり、またそういう心の余裕がなかったり。。。なんか考えさせられちゃったなぁ。
Commented by ぴぃちゃん at 2008-04-02 19:36 x

>子供というのは大人が思っている以上に
本当は何もかも分かっている凄い存在なのではないかと思いました。

本当にその通りだと思います!
Hが小さいときに、私もハッとさせられることがたくさんありました。
子育て=親育て・・・子供から教わったことは、数知れません。。。

昔読んだ精神世界の本で・・・子供は身体が小さいだけで魂の大きさは大人と同じ大きさである。大人は子供より少しだけ先に生まれてきただけである。

・・・ということが書いてありました。
Yちゃんの優しさにハラリとしてしまいますね(’-’)

ショパン、まだなんですね~(??)
You Tubeで、甲斐さんと中島みゆきさん・・見ちゃいましたーーー♪
すごいジョイントですネ!!  とても素敵でした~♪

P.S 今日やっと仕事が見つかりました! 平日5日勤務で忙しい時は土曜出勤もあるみたいですが、明日からがんばりまーす(^^)

Commented by yurikak5 at 2008-04-02 21:01
mizu-kusa様

大人は、どうせ子供だから分からないとか、子供は黙ってろとか、子供のくせにとか、自分の至らなさをごまかすために色んな理屈を持ち出しますよね。私も子供の頃、そんな親に反発していたことを思い出しました。
子育て期間はとても多忙だと思いますので、大きくさせることだけに一生懸命になりがちですよね。
私は子供がいないので、mizu-kusaさんのブログで随分子供とは何かを勉強させてもらいましたョ。
小さな子が飴玉飲んじゃうっていうのも、ビックリですよね(笑)
Commented by yurikak5 at 2008-04-02 21:11
ぴぃちゃん様

やっと仕事決まったんですねー!頑張りすぎて、体壊さないでくださいね。

「子供は身体が小さいだけで魂の大きさは大人と同じ大きさである。大人は子供より少しだけ先に生まれてきただけである。」
これは魂の質とも言えるのではないでしょうか。
汚れきった魂の大人より、子供や動物の方が澄んだ魂を持っているように思います。皆、最初は澄んだ魂で生まれてくるのに、知らぬ間に澱んでいってしまう・・・。悲しいですよね。

透明な心のまま生きてゆくこと。これはとても難しいことですが、子供達がそれをまた思い出させてくれるのかもしれませんね。

Commented by shimo妻 at 2008-04-03 00:12 x
こんにちは。初コメントさせていただきます。
先日はありがとうございました。早速、こちらからもリンクを貼らせていただきました。(こういう機能があることを知りませんでした、)

「”おかん”ってすごいよな~」なんて、同世代の女友達としみじみ話すことはよくあるのですが、”子育て=親育て”という↑のコメントを拝見して、母が「私もあんたを育てることで成長した...」みたいなことをチラリと言っていたのをふと思い出しました。
子育て経験の無い私にはわからないことだらけですが、Yちゃんとお母さんのお話、とても印象に残りました。

また、お邪魔させていただきます!
Commented by yurikak5 at 2008-04-03 21:47
shimo妻様

はるばるフランスから、コメントありがとうございます!
私もつい最近までリンクの貼り方が分からなくて悩んでいたら、エキサイト同士だと超簡単でした。。。

我が家もどっちが親か子か分からない母娘ですが、互いに影響し合っているのは確かですよね。やはり意味あって親子なんでしようね。
頼りない母親なんですが、高齢になっても少しずつでも成長している姿は偉いなと思っています。

また、いつでもお待ちしています!


by yurikak5 | 2008-04-01 22:15 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(6)

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