私と音楽

子供の頃から、音楽は私にとって薬のようなものだった。
癒しのレベルではなく、薬。

東洋医学では歌うことは「脾」の臓に良いとされる。
おそらく、子供の頃から胃腸の弱かった私は、
歌うことで自らの体を無意識に調整していたのだろう。

小学1年でもらった「みんなのうた」という本や、音楽の教科書に載っている曲はすべて
学校で習わないものはエレクトーンで音をとって勝手に歌っていた。
エレクトーンを弾けば便通が良くなり、寝る前には安眠剤としての曲を聞いた。
それはとても個人的な事で、人前で歌いたいとか、そういった感情はまずなかった。
週1回エレクトーン教室に行くだけで、きちんとした音楽教育など受けたこともない。
ギターにいたってはフォークソング部には入っていたが、顧問の先生は全く弾けず、
先輩の演奏を見よう見まね、ほぼ独学に近い。

音楽を生業にできるのか?と考えたこともあったが、
現実的な父に「芸術などで食っていけるか!」と一喝され、
自分の行く道に迷妄し病んでいた時、鍼灸と出会った。
それから20年、鍼灸の道だけに集中するため、音楽を奏でることは封印した。

鍼灸を生業にできるようになり、少し音楽を解禁した。
すると色んなことがつながり出し、あまり乗り気ではなかったが
ひょんなことから人前で演奏し歌うことになった。

人前で歌うというのは、自らの心の裸をさらすようでとても恥ずかしい。
しかし、自分の心を開けた時に、相手に伝わる何かがあるのだろう。
失敗もたくさんあった今回のライブだったが、終わったあとの皆さんの晴やかなお顔を見て、
(東洋医学の診断では望診といい、気色が良くなるという)
私と同じように、やはり歌や音楽は薬になるのだと、
私の求めていた音楽とはこういう世界だったのだという気づきをもらった。

ドイツでは病院内で音楽療法士が実際に仕事をしているそうだ。
重症の認知症の患者さんに音楽を聴かせると昔の歌を歌いだしたり、
スペインの大病院の待合室に、治療の一環として大きな絵画が飾っているのを
テレビで見たことがある。
昔、大竹しのぶさんが新聞のエッセイの中で、ヨーロッパでは昔、鬱病の患者に
喜劇を処方するような医師がいたという興味深いお話があった。
いつも薬としての芸術が身近にある、そんな世の中であってほしいと思う。

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11/4のライブ動画↓ ご興味ある方はどうぞ(期間限定・限定公開)


Commented by nmsan2008 at 2017-11-09 16:22 x
yurikaさん、こんにちは。
8曲も、みゆきさんを弾き語るなんて、素晴らしいライブでしたね。
近かったら、本当に、ぜひ参加したかったです^^
音楽は人にとって、癒しであったり、薬であったりしますね。
音楽は、常に人とともにあったのでしょう。
サンタくんも元気そうです^^
夜会工場、近づいてきましたね。
楽しみですね^^
Commented by yurikak5 at 2017-11-09 22:03
nmsan2008様
こんばんは。動画、見て下さったんですね^^
顔出しなので公開するのはちょっと考え中。。。
仕事終わってからの8曲、なかなか大変でしたー。体力不足(^_^;)
サンタがいい演出してるでしょ(笑)
今年は久々にみゆきさんにお会いできるのを楽しみにしています。
by yurikak5 | 2017-11-09 00:44 | 音楽・ライブ | Comments(2)

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