湿邪に注意。

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最近非常に湿気が多いですね。
急に気温が下がり、毎日雨か曇りで太陽の出ない日々が続いています。

先週あたりから、下痢や便秘を訴える人が非常に増えてきました。
また体のだるさ、腰痛、膝痛なども。
これらの症状の多くは湿邪が脾胃の経絡を病み発症したものですが、
それと共に、気温の低下から下半身に寒邪が入った寒湿タイプ、
また気温が下がったため、発汗によって熱を発散出来ず、
その結果、熱が内にこもった湿熱タイプが混在しているように見受けられます。

東洋医学では湿気の過剰は湿邪となり、臓腑では脾胃を傷めます。
湿邪は陰の邪気。精神的にも欝々としやすくなり、鬱病なども増えてきます。
他にも風邪、熱邪、寒邪、燥邪、暑邪、火邪などありますが、
適度であれば人間の生活を快適にしてくれる自然の恵みも、
過度になると病を引き起こす要因になります。
日本は海に囲まれ、元来湿気の多い国。
胃腸病がとても多いのは、この湿気=湿邪も一因だといえるでしょう。

では体を湿邪から守り、湿気を乾かすにはどうすればいいでしょう(・・?
まず外の湿気が多いときは、体の中の湿気を少なくすることです。
要は食べ過ぎ、飲み過ぎをしないことです。
何を食べてもいいですが、量を減らすことです。
いま下痢が多いのは体の湿気を追い出しているともいえます。

そして適度な運動で汗をかき、湿邪を追い出すことです。
雨だからと言って、じーっとして食べてばかりいると、
体は重だるく、胃腸は不調をきたし、精神的にも暗くなってしまいます。
少食にし、運動をし、心を明るく保つこと。

そして湿邪は陰邪ですから、下半身にたまり冷えてきます。
湯船につかり、下半身はあたたかくして、
女性はもう素足やサンダルはやめて靴下を履きましょうね。

早く爽やかな秋らしい日が来ますように。。。



by yurikak5 | 2015-09-10 00:29 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(0)

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