身近な陰陽

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東洋医学で最も重要といってもいい陰陽の考え方「太極陰陽論」。
師は陰陽を整えればどんな病でも治るといいます。

実際に2500年前に書かれた東洋医学のバイブル、
黄帝内経「素問」という古典の「陰陽応象大論」の中に詳しく
そのような内容が解かれ「陰陽は天地の道理である」と説かれています。

陰陽の理論は、少々複雑です。
自らの健康を守るために役立つので、患者さんにも知ってもらいたいものの、
短時間で詳しく説明するのはとても困難です。
そんな時、私はいつも食べ物や季節など身近な陰陽の例を探して、
なるべく分かりやすく患者さんにお話しするようにしています。

陰陽の根底は「易経」から発生していて、
白黒はっきりつけるといった二元論ではなく、
二元的一元論といって、必ず太極という場がベースにあります。

易の中では陰極まれば陽になり(例えば朝から夜へまた朝へ)といったように変化するもの(変易)、
また火と水、男性と女性など、決して変化しないもの(不易)
すべてのものは変化するが、単純明快な陰と陽から成り立っていること(簡易)
この三つが真理だとされてます。
また転化の法則、互根の法則など、陰陽の16の法則というものがありこちらも重要ですが、
詳しくはこちらに書かれています。

陰陽というのは自然の理ですから、身近なところにたくさん存在します。
毎日それを探すのが私の趣味と言っていいかもしれません。
陰陽のバランスが取れたものは、とても美しかったり、
美味しかったり、感動をもたらすものが多いので、
見つけることは幸せにつながるのです。

最近見つけた身近な陰陽は・・・。
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先日、雅楽のゼミナールに参加させていただきましたが、
雅楽の舞の中に「右舞」「左舞」というのがあって、
「右舞」は陰で女性的な物静かな踊り、
「左舞」は陽で男性的な大胆で力強い踊りだそうです。
古く中国から渡ってきたものには、やはり陰陽思想が根付いているようです。
笙など雅楽の音符にも五行色体表の「五調子」の雙調とか平調とかが
用いられているそうですね。

また亀の生態を学ぶのに読んでいた本の中で、
日陰の場所に産卵した卵からはオス(陽)が生まれ、
日向の場所に散乱した卵からはメス(陰)が生まれやすいと。
これは陰陽が異極を求める様ですね。
自然界では色々な場所に産むのでバランスがとれるそうですが、
同じ場所で繁殖をしている場合など、日陰が多いとオスばかりになるそうです。
砂浜に産むウミガメの場合はまた陰陽の法則が違いそうですけどね。

よく観察していたら、毎日身近な陰陽はそこにあります。
自然界の真理、面白いです。



by yurikak5 | 2015-07-27 00:22 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(0)

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