本当の自分は何だろう③

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(笹の助とサンタ)

(前回の続きです)

病んでいる人の多くは、自分は猫なのに何らかの理由で犬の素振りをしていたり、
自分はカメなのにウサギのような生き方を選んでいたりすることで
引き起こされているケースが多くみられます。

それは逃れられない環境や状況による我慢だったり、
不本意な人間関係からくる誤解だったり、
長期にわたる心や魂を傷つけられたトラウマだったり、
様々な苦しみが、怒りや憎しみ悲しみなどのマイナスな感情を引き起こし、
歪んだ人格を作ってしまうのです。

それに加え、東洋医学では個々の体質により病みやすい臓腑が偏るため、
世間では個性ともいわれる独自の感情が自然発生し、
(肝は怒、肺は悲など、臓腑にも感情が宿るとされています。参照)
偏った感情が繰り返されることで、心の奥底に邪気が徐々に沈澱され、
心身ともに病気を作り上げてゆきます。

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長い間病んでいた人が、鍼灸治療を施し治っていく過程において、
本来の自分らしさが出てくることはよくあることです。
厄介な個性と思っていた性格も、丸くなってくることもよくあります。
それは臓腑が根底から治癒することにより、
自身の悪い心の思い癖が、体の苦痛と共に治っていくからだと思います。

その時、患者さんは本当にキラキラと輝いています。
それは犬であっても、猫であっても、ウサギであっても。
本来の自分を受け止められるようになっている姿です。

とはいえ、悩みの種が完全に去らなければ、また同じことが繰り返されることもあります。
生きる糧を得るにはそれしかないなど、逃れられない運命もあるでしょう。

ただひとつ言えるのは、まず自分が自覚できるようになることで、
固まっていた自分を取り巻く鎖が、解けだすことがあるということです。
まず自分が本来の姿に気づくことにより、解決策は見つかりやすくなるのです。




Commented by 44tail at 2015-06-27 23:45 x
鍼灸を通じて本来の自分らしさを取り戻す
それは本当に素晴らしいことだと思います。
体の治療ではないのですが、
高校生当時、自分自身が大嫌いだった時に
1冊の本と出会ったことで人生が変わりました。
『自分らしさを愛せますか』(レオバスカリア著)
本当の自分を知って愛せるようになると、
人のことも愛せるようになると思います。
Commented by yurikak5 at 2015-06-28 21:15
44tail様
様々なものが人生を変えるきっかけになりますね。
私も書物にもずいぶん助けられてきました。
鍼灸治療自体ももちろん素晴らしいのですが、
その背景にある哲学的なものがまた人生の指南書として
かかせない存在になっています。
by yurikak5 | 2015-06-24 21:33 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(2)

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