感情を受け入れるということ

ヨモギが亡くなって12日。
少しずつ、あの世へ旅立つ準備をしているようです。

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小屋の片付けはお引越しに似ています。
死とはこの世からあの世へのお引越しなのかもしれませんね。
四十九日を中陰といいますが、陽の世界から陰の世界へ。
ただグルグルと回っているだけのような気もします。

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ある方から「いっぱい悲しんであげて下さいね」とお言葉を頂きました。
私もそう思います。
感情に溺れてはいけませんが、今ある自分の感情と真正面に向き合うことは、
先々の心身の健康に関わってきます。

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最近、精神科疾患の患者さんの来院がとても増えています。
また精神科のお医者様が、鍼灸の保険の同意書を書いて下さる事も多くなってきました。
薬物では一時的な安定は得られますが、決して根本からの解決になっていないという事を、
理解して下さっているからなのだと思います。

では強い悲しみや怒りなど、自分で制御できない時、どうすればいいのでしょうか。
まずは主観的にならず、客観的に自分を見る習慣をつける事が大切だと思います。
「私は今、腹が立つ。どうしてだろう。」
「私はとても悲しい。何故だろう。」
日記などで文章にしてみるのも整理がつきますね。

今ある感情に決して溺れず、見て見ぬふりをせず、たとえ相手が悪かったとしても、
それに執着してしまう自分の弱さと向き合うことだと思います。

それをしないまま時間が過ぎると、一見強そうだけど、
非常に中身はもろい、歪な精神構造になってしまい、
悲しみや怒り、人生の辛苦を自分の肥やしにすることができません。
人間は元来弱いもの。弱さをさらけだしていいのです。

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以前、肩こり等で来院されていた40代の女性が久しぶりに来院されました。
とても魅力的な女性で、仕事に趣味に疲れながらも生き生きしていたのに、
しぱらく来ない間になんと欝になり、心療内科の薬を飲んでいるというではありませんか。
一番ひどかった精神状態よりは落ち着いてるものの、
以前の輝きはすっかりなくなり、背中が熱くて熱くてたまらないとのこと。
これは肝の熱が外にもれず、そのまま残っている状態です。
肝は怒り。ピーンときて、聞いてみました。

私    「こうなる前、すっごいムカつくことあったんとちがう??」
患者さん 「・・・・!ありました、ありました~~!!!」
私    「その怒りが、自分の中で解決できてなくて、体の中に溜まって背中が熱いんやで。」
患者さん 「えっ、そうなんですか?!」

もちろん、どうにも解決できない問題も、この世にはごまんとあります。
でも考え方一つで、納得できることもあるし、
体を動かすことで、心の乱れを整える事も可能です。
もちろんそんな時、鍼灸治療はすごい力を発揮します。
前述の患者さんは一回で背中の熱感も引き、
自分の力で治そうという気持ちになってきました。

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しっかり怒って(肝)、しっかり悲しみ(肺)、しっかり思い悩み(脾)、
しっかり怖がり(腎)、しっかり喜ぶ(心)。
五臓と感情はつながっています。
感情がない人が健康なのではありません。それではロボットです。
感情が豊かだけれど、ひとつの感情に囚われず、
常に心が柔軟であること。それがひとつの健康の証ですね。

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いーーーっぱいあるヨモギの写真でメモリアルカード作りました。
数枚に絞れなくて、何だか次々と印刷してしまいました。
生きている間にこれだけ輝けたんだから、
ヨモギはウサギの神様にたくさん褒めてもらえると思うよ^^
安心しておいきなさいね。



Commented by カデ at 2014-06-09 14:09 x
早いもので、初7日も過ぎ、ゲージを片付ける写真は、ホントにいなあんだなぁと、またまた、涙が出ます。

よもちゃんの、メモリアルカード、また、ブログで載せて下さいm(_ _)m。

スイカの写真も載せて頂いてありがとうございますm(_ _)m。

Commented by yurikak5 at 2014-06-09 22:23
カデ様
色々とありがとうね。まだいつもの場所にいるような気がします。
スイカ、優しい甘さで美味しかったです。たくさんあったので、
ヨモギの縁のある方におすそ分けしました。
メモリアルカード、お礼に送りますよ。ちょっと待っててね。
Commented by 44tail at 2014-06-09 23:54 x
目の前にいる人がいなくなって会えなくなると
寂しさを感じてしまうのですが、
僕はヨモギちゃんに一度も会えてないので、
ブログの写真で出会ってから、今でもずっと、
ブラウン管(古い!)の中にいる
永遠のアイドルのような存在のようです。
だからAKBを卒業しても、まだいつでも会える、
みたいな感じで(たとえは下手で申し訳ないですが)
これからも、ずっとずっとファンでいつづけると思います。
たまに登場させてあげてくださいね。ありがとうございます。
Commented by germanmed at 2014-06-10 05:52
本当に、精神科系の「患者」さんはどんどん増えてきていますね。昔だったら皆に愚痴をきいてもらって一緒に喜怒哀楽を共有してもらえたものが、誰にも言えず一人で溜め込んで社会からの要求にこたえ続けているうちにどうしようもなくなってしまう、という図が多い気がします。そして、社会の「かくあるべき」にはまらないと、すぐに病名がつけられてしまう。時には落ち込んだり、時にはパンクしたりしてしまう、それが人間として自然な姿だと思うのですけれどね。また、悲しい時に悲しまないように無理をすると、後でその無理がたたっておかしくなってしまうんですよね。
どうぞ御自愛下さい。
Commented by yurikak5 at 2014-06-10 22:00
44tail様
ありがとうございます。
ウサギの姿は癒される方も多いようなので、
東洋医学の話の時などに、また使いたいと思います。
永遠に人の心の中に生き続けるなんて、
ヨモギは幸せ者ですね^^
Commented by yurikak5 at 2014-06-10 22:08
くま様
若い頃は悩みがあるのが当たり前で、親や年配の人の話を聞いたり、
友達同士で慰め合ったりして、乗り越えてきましたよね。
失敗なんてあるのがあたりまえなのに、怒られたら凹むか反発、
完璧を求めすぎて早々と冷めた目で諦めモード。
生きててもつまらないのは社会のせいか、自分のせいか。
どうせ生きるなら小さな希望を持って生きたいものですよね。
感情、表情があるから人間って魅力的なのにな、と思います^^
by yurikak5 | 2014-06-08 21:14 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(6)

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