出版社と鍼灸

c0145449_23564813.jpg

先日、20年余り所属している鍼灸学術団体の季刊誌のインタビューを受けた。
私と鍼灸の出会いや、会との関わりを語る内容なのだが、
話しているうちに自分の頭の中で、遥か昔に鍼灸に出会った経緯と、
20数年経った今、行われている本作りがリンクしたのだ。

19歳の頃、私が鍼灸と出会ったのは、出版社だった。
当時デザインの専門学校に通いながら、夏休みに挿絵描きのバイトをしていた。
谷町4丁目にあった"都市通信"という小さな出版社のデスク。
谷町とのご縁もこの頃からだ。
みなちゃんという同級生と二人、虫や花、簡単なイラストを描く仕事。
遊び半分で面白かったのだが、高校受験の際に体調を崩した私は、
いつもどこかしら不調を抱えていた。
そんな私をみて、そこで長年働いていたパートの方が「鍼に行ってみたら?」と
自分が通っている鍼灸院を紹介してくれ、楽にしてくれるならどこでもいいと、
藁をもすがる思いで行ったのが始まりだった。

私の人生を180度変えるくらいの大きな転機。段々と古いことは忘れるものである。
今、母の画集の制作をお願いしているのは"南船北馬舎"という小さな出版社。
良心的な出版社の社長さんは、欲深さが全くなく穏やかで、
一見どこにでもいる人なのに、世の中を見透かしたような、
落ち着いて中心のぶれない、不思議な雰囲気を醸し出す。

私と鍼灸と本のつながりは、切っても切れないものなのかもしれない。




Commented by 44tail at 2013-12-20 00:04 x
若い頃は本を出版する仕事をしたいと思っていたので、
通信教育を受けたり、関わる資格を取ろうとしたりしました。
ネットで情報発信する方が断然速く、しかも、
多くの人に見てもらえる時代になりましたが、
やはり本の魅力は何にも代えがたいものがありますね。
Commented by yurikak5 at 2013-12-20 21:56
44tail様
そういえば、昔そんなお話を聞いた事がありましたね。
私は本も大好きですが、その根底には日本語が好きというのがあります。じっくりと日本語に向き合えるのはやっぱり本だなーと。
装丁など凝ったりするのも、器用な日本人ならではなのかもしれませんね。
by yurikak5 | 2013-12-16 00:11 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(2)

鍼灸と動物と音楽と☆漢方柚鍼灸院・院長ブログ


by yurika