不整脈のハナシ

ある初老の婦人が不整脈を訴えて来院された。
心配だから大きな病院を受診したが、原因不明だという。

中年の医師は彼女にこういった。
「もっと"ずぼら(大阪弁でいい加減という意味)"になりなさい」
そして睡眠不足はいけないと、軽い睡眠導入剤を処方された。

この方は、90才の実母の介護を、一生懸命されている生真面目すぎるくらいマジメな方。
医師のアドバイスを聞き、少しだけ薬を飲んで睡眠時間を増やし、
ずぼらにしたらましになったが、鍼灸でちゃんと(根本的に)治したいからと受診された。
生真面目すぎて病気になる人は本当に多い。
鍼で心身の緊張を緩ませることで、生真面目な人も少し肩の力が抜けて病も癒える。

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72才の私の母の実話。5年ほど前に不整脈を訴え、
かかりつけの近所の医院に行くと薬を処方された。
副作用を感じやすく薬嫌いの母は、処方薬を飲みたくないけれど、
せっかく頂いたからとしぶしぶ飲んでみたものの、効果があまりみられない。
精神的なものが原因だと分かっていたため、
「お母さん、鍼で良くなるから心配ないよ」と言って治療するが、
心配性の本人は「薬飲まな先生に叱られる・・・・」と気にしている。

ある日、馬鹿正直な母は医師にこう言った。
母「センセ、私薬飲むの嫌なんです。。。」
80才過ぎの温和でこれまた正直な町医者はこう言った。
町医者「わしも(同じような症状があるが)飲んでまへんねん」
母「・・・・」

それから母は自主的に服薬をやめた。
鍼灸治療は月2回ほど定期的にしているが、全く不整脈は出ていない。
思慮過度によって起こった不整脈。
養心安神、心神安寧は鍼灸の得意とするところだ。





Commented by 雅美 at 2011-10-31 09:38 x
なかなか勝気そうなネコちゃんですね。
野良猫でしょうか?

前回のイグサのお話も、今回の不整脈のお話もとても興味深かったです。
お母さま、医師に正直な気持ちを訴えてよかったですね。
私も以前は、お薬を飲まなければ治らない、という強迫観念にかられていました。
鍼と漢方で診ていただいている今は、まず薬!ではなく、自分の身体と対話して、それから対処を考えるという姿勢になってきました。
先生には日々感謝です!
Commented by yurikak5 at 2011-10-31 22:25
雅美さま
この猫は実家近くの野良です。
最近は薬を山ほど出さず、面白いアドバイスをしてくれる医師も
出てきたのだなーと、ちょっと嬉しくなった一件でした。
母の場合はうまくいきましたが、逆に叱り飛ばす先生もいますからね。
でも医療関係者ほど、薬に頼らない現実もあります。。。
日本人ほど薬好きな国民は、世界でも珍しいのです。
Commented by nmsan2008 at 2011-11-02 20:57 x
叔母は不整脈で、数年前にペース・メーカーを入れました。
知人でも、ペース・メーカーを勧められてる人がいます。
やっぱり急に心臓が止まってしまうのが心配のようですね。
私には医学の知識は無いので、不整脈の危険性はわかりませんが、
心配し過ぎることも心臓には悪いですよね。
Commented by yurikak5 at 2011-11-02 23:51
nmsan2008様
そうなんですね。最終的には西洋医学ではバイパスやカテーテル、
ペースメーカーといった方法になりますが、もっと軽い段階で
予防してしまえば、その必要がなくなることも多々あります。
逆にカテーテルの必要があった人が、
長年鍼灸していたら必要なくなったケースもありました。
体は自分で修復しようとする力があるので、
東洋医学はそれを引き出すのですね。
by yurikak5 | 2011-10-30 18:07 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(4)

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