四象医学とイ・ジェマ

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「チャングム」「ホジュン」に続き、
韓医師のドラマ「太陽人 イ・ジェマ(李済馬)」を見ている。
韓国ドラマの韓医の漢方処方や、ツボの配穴は、専門家から見ても、
うーんとうならせる場面が多々あり、つい見入ってしまう。

イ・ジェマはホ・ジュンとならんで、韓国の歴史上に残る有名な医師。
四象医学と言って、体質を四つに分け、同じ病症であっても、
体質により違う処方があるということを見つけた。

ある一場面。

貧しい村で水害がおこり、避難所では冷えて下痢がとまらない患者が続出。
しかし薬も手に入らない。
仕方なく、少しましになる程度だが生姜湯を飲ませ、
中脘(腹部の胃のあたり)に灸をするイジェマ。

そんな中、金持ちの娘の腹水を"のろ鹿"の肝を使って治療する。
娘は少陰の体質であり、冷えていたため、熱性の強い鹿の肝で温め、
水気を排出したのだ。

娘を治し譲り受けた鹿肉でスープを作り、
水害で下痢の止まらない患者に飲ませ、
陽気を養い、体力を回復させた。

村の患者の一人で、かなり衰弱し、腹水がたまっていた老人がいた。
老人の息子は、腹水だから、鹿の肝がいいのではないか?とイジェマに問う。
しかし、イジェマは体質が正確に把握できていないから、様子をみるという。

何とか父を早く治したい一心で、息子は高価な鹿の肝を盗み、
イジェマには内緒で父に食べさせる。
しかし直後に容体が急変、吐血し死亡した。
患者の体質は熱っぽい少陽の体質だったのだ。

体質により、薬が毒になることを知らなかった息子は、
自ら招いた父の死にうなだれるも、
あなたのせいではないと、イジェマは優しく励ます。



張仲景の傷寒論の六経弁証や、現代の中医学の弁証法などと比較すると、
四つの体質で分けるには無理があるように思うが、
面白い鑑別方法だなと思う。
イジェマの患者への優しさがまた勉強になる。
Commented by 44しっぽ at 2011-10-10 22:37 x
秋が深まるとともに、ヨモギさんの発信される
言葉も日々深まっていっていますね

ヨモギさんからは、医者にとって、一番大切なことは、
患者を診ることだと、教えていただいたと思っています。

時には、治療を施したり、薬を与えたりするよりも、
自然治癒力や、自己免疫機能による回復が望ましいと判断して、
何もしない、けれど、経過を見守るということも大切なんでしょうね。

我々にとって、一番大切なことは、自分を知るということ、
自分の体を理解して、それにあった生活を営み、
自分の体に合った、食事を選んで適量に摂ること、
そして、それを妨げられてしまう現代生活の環境の中で、
自分の体の声に耳を傾けて、生きること。

僕は、ヨモギさんから、そう教えていただいたと思っています。
Commented by 雅美 at 2011-10-11 09:20 x
韓国ドラマは、鍼灸や食養の知識に触れるきっかけにもなりますね。

体質も環境も、今まで口にしてきたものもまったく異なるのだから、人によって処置が変わるのが当然。
でも、つい、ラベリングしたくなっちゃうんですよね。

まずは自分を知ること、というのは東洋医学の世界だけに限らないのですが、一番近い自分という人間が、一番遠く難しい存在に思えて仕方がないこの頃です。
Commented by yurikak5 at 2011-10-11 22:10
44しっぽ様
いつもありがとうございます。
なかなか東洋医学の根本をお伝えするのは難しいもので、
また私もきちんとお伝えできるには語彙が足りず、
でもとにかく伝えたいという気持ちで、
これまで患者さんに接してきました。

44しっぽさんは、少し東洋医学に触れたことがある方なので、
ご理解が早いのかもしれません。
西洋医学にどっぷり浸かった方には、ある意味常識を覆される
ような内容ですから。。。

仕事の息抜きで始めたブログが、
仕事の延長になってしまっているのですが、
やはりこんな状況だからこそ、書かねばならないような気がして、
最近重めの内容となっています。
Commented by yurikak5 at 2011-10-11 22:20
雅美さま
日本人はホントに〇〇が何に効くという、
みのもんた方式が好きですよね。
つくづく洗脳されやすい民族だなーと思います。

自分を知るということは、どんな世界においても一緒ですね。
東洋医学的に言えば、自分が無くなった時、無の境地が、
本当の自分のように思います。「無為自然」老子の哲学です。
仏教では「空」ですね。
あまり難しくお考えにならずに、素のままで^^
Commented by 1812yamaha at 2011-10-12 01:12 x
先日紹介していただいたサフラン水作って飲んでみましたが、とても飲みやすくおいしかったです。実は嫁さんが結構生理痛きついらしく立ち仕事なので市販の鎮痛剤を飲んでます。サフラン水をしばらく飲み続けてみるよう薦めたいのですが、1日に飲む適量があれば教えて下さい。
よろしくお願いします。
Commented by yurikak5 at 2011-10-12 21:33
1812yamaha様
サフラン水、早速試されたのですね。良かったです。
生理痛に対しては、程度にもよりますが、
サフラン五本くらくを、500mlのペットボトルに入れて、
一日一本くらい飲まれてみてはどうでしょう。
飲む時期は、特に排卵日以降~生理中が効果的だと思います。
生理後は女性は体温が下がりますので、
サフランは少し冷やす作用があるため、
量は半分くらいでいいのと、温めて飲まれると良いと思います。
Commented by 1812yamaha at 2011-10-12 23:51 x
アドバイスありがとうございます、早速進めてみます。
by yurikak5 | 2011-10-10 19:14 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(7)

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