病人とは何か

毎日毎日、病人と接していると、
今の狂った世の中で、正常でいられる人の方が病人なのではないかと
思える場面が多々ある。特に精神科の疾患だ。

精神科の疾患にかかりやすい人の特徴と言えば、
真面目、頑張り屋、お人好しで嫌と言えない、等々。
悪く言えば融通の利かない性格とも言える。
加えて感性が豊か、五感が発達している。
私も少なからず、昔病んでいた時代があるのでよく分かる。

仕事を真面目に一生懸命頑張ったあげくの病気。
真面目だから、嘘を言ってまで営業成績を上げられないとか、
お人好しだから、不摂生で体調を崩した人の仕事まで引き受けて、
無理しすぎでしんどくなる。
真面目だから、仕事中に手を抜くことすらできない。
日本人はそれでも頑張れという会社の風潮があるから、
ますます頑張り、心も身体も限界に達して欠勤。
会社は病院にいって、さっさと薬飲んで治せという。
でもちょっと良くなったら、また元の木阿弥。
再度欠勤になる人も多く、繰り返せば辞めるしかなくなる。

もちろんその日本人の生真面目さと向上心が、
日本の高度成長期を支え、素晴らしい技術を世界に広めたのは間違いない。
とはいえ、一年間に三万人もの自殺者を出す国、日本。
これで良いわけないだろう。

今の日本の制度では、鍼灸治療は保険が利かない。
薬だけでは治らず、そんな人達が、高い治療費を払って、
不真面目な人の仕事まで引き受けて、頑張り続けている。

どう考えても、この人達、病気になって当たり前なんじゃないか?

窓のない仕事場で、鬱病になった女の子。
あたり前だよ、そんなの。人間の職場じゃない。
でもお父さんも早く亡くなって、お母さんも病弱。
辞めたら、食べていけないんだよね。

冷たいコンクリートの中で、自然の風にもあたれず、
パソコンの電磁波に囲まれて、一日中座ったまま運動せず、
空気の悪い満員電車に揺られて、
時間がないから料理も出来ず、コンビニ食べて。

あげくのはてに対症療法でしかない西洋薬やサプリ。
治るわけないやん。
健康に暮らせる方が、おかしいと思う。

自殺者を少しでも減らすために。
何かできることはないかと、日々思う。

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Commented by germanmed at 2010-09-27 17:43
こんにちは。
全く同感です。今日「鬱」と診断を受けている人のかなりの部分が、病気ではなく、人間として当たり前の反応を起こしているのだと、私は思っています。
それを、「鬱」という病名をつけ、「病気なのだから仕方がない。薬を飲んで治しなさい」というのには、無理がありますよね。
Commented at 2010-09-28 09:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yurikak5 at 2010-09-28 09:57
くま様
お忙しい中、コメントありがとうございます。
心の病気は、心でしか治せないような気がします。
鍼を持つ手に、心をこめて。。。
(不妊治療の考察読ませていただきました。同感です。)
Commented by yurikak5 at 2010-09-28 21:09
鍵コメ様
それは良かったね~!自然のパワーは凄いです^^
Commented by nmsan2008 at 2010-09-29 00:20 x
「変身」のグレゴールは怪物に変わっても、列車に遅れる
ことが心配でベッドから降りようとします。
「変身」の怪物は現代人の心の闇かもしれません。
多くの人はその闇に気づかず列車の時刻を心配します。
グレゴールは、その闇を見てしまったのでしょう。

この社会には顕在化しない心の闇が広がっています。
ふとしたきっかけで誰かの心の中で、その闇が顕在化するのでしょう。
Commented by yurikak5 at 2010-09-29 18:32
msan2008様
おっしゃること、よく分かります。
私の父は死に際、幻覚が出ているときでさえも、
会社へ行くことばかり言っていました。
例え体は動いていても、精神の病んだまま、
本能の麻痺したまま、働き続けている人が
とれだけ多いことでしょう。特に国の上に立つ人物が。。。
Commented by sept at 2010-09-29 20:35 x
同感です。限界だと感じていても働き続けてしまい、限界さえも越え、自殺に至る。繊細で真面目な人間が損をする世の中であってはならないと思います。
Commented by yurikak5 at 2010-09-30 22:42
sept様
コメントありがとうございます。
一人ひとりが問題意識をもって、
あきらめずに真剣に考え続けることができれば、
何かが変わっていきそうな気がします。
Commented at 2010-10-05 10:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by yurikak5 | 2010-09-27 00:33 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(9)

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