鍼の流儀
2009年 06月 09日
先生一人一人によってかなりの違いが出る。
それはまるで芸術のようだと思う。
ある一定のレベルまで到達すれば、
例えばピカソがいいのか、ルノワールがいいのか、
それは評価し難いものがある。
鍼の本数もしかり。
100本刺して治る場合もあるだろう。
しかし、1本で治る場合もある。
患者さんにとっては、心地よく治ればどちらでもいいのかもしれない。
確かに、山の頂上に到達する道は一つではない。
でも私なら、できれば100本は刺されたくない(笑)
私は少数鍼(1~5本程度)の流派に所属し、
自分もその手法によって健康を取り戻したので、
主にその手法を追求しながら、その他の手法も試みてきた。
その結果、思うことは、
軽い病はある程度たくさん刺しても治ることが多いが、
重症になればなるほど、鍼の本数を減らし、
的確な診立てをしないと治らないという事である。
それこそ、死が近くなればなるほど、たくさん鍼は刺せなくなる。
誤った鍼はたった一本でも相手の寿命を縮める。
そんな鍼ならしない方が患者のため、と師匠は厳しく言う。
少ない鍼で治すためには、実は鍼を100本刺すよりも
かなりの知恵と知識と研ぎ澄まされた感覚が必要だ。
一見たくさん刺した方が、素人は得なような、効くような気がするらしいが、
例え1本であっても、的確にツボを選び、的確な手技を施せば、
神業のような効果が出ることもある。
しかし、究極の鍼は難しい。何年たっても勉強が続く。
死んでも終わりはないくらい、奥深い世界。
だから死ぬまで飽きないなーと思って、この道をこころざしたのだと、
改めて思い返す、今日この頃。
しかし、「一本の鍼」の話はわかるような気がします。
「一本の鍼」、「一粒の麦」、「ひとつの言葉」が、
何かを生み出すってことがあるのかもしれません。」
鍼治療は受けたことあります
何人かの先生に 治療していただきましたが
確かにどの先生もやり方は違っていました
私も少数で治していただけるなら そちらの方がありがたいです
一患者として言うならば ベテランの先生ほどその道なのかなって思います
詳しいことは何もわかりませんが ヨモギさんが極めてくだされば
尚うれしいです(^^)
案外地方ではたくさん刺す先生が多くて、
繊細な患者さんはビビッと響く鍼が怖くて
大嫌いになっちゃう人も多いんですよ。
そうですね、私の師匠は今はほとんど一本ですが、
昔はもう少し多かったといいます。
段々洗練されるんでしょうね。
恐怖の体験・・・?何だろ。怪しげなやつかしら。気になる。。。(笑
患者さんから、色々な他の先生のやり方を聞いて、
ほぉーっとか、へぇーっとか驚くことも多々あります。
関西はホントに鍼灸院多いですからねぇ。