壊れた器
2008年 12月 21日
東洋医学を志したきっかけになった先生に教えてもらった
忘れられない言葉がある。
「東洋医学というのは、壊れた器をもとにもどすというのではなく、
壊れたままでどうやって生かすかということを考えているんだ。
西洋医学は壊れたものを一生懸命、元通りに戻そうとしているが、
そうじゃないんだよ。壊れたものは壊れたままでいいんだよ」
もちろん、すべてが正しいわけではありません。
例えば指が一本足りなく生まれてしまったら、
口蓋裂で生まれてしまったら、
それだけでいじめられるため、
形成外科で手術をすることも良いでしょう。
しかし、もっといいのは、その子が例え指がなくても、そんなこと気にせず
明るく生き生きと振る舞えば、いじめられたとしてもすぐに相手は降参するはず。
(五体不満足という本がありましたが、乙武君のお母さんはすごすぎます・・・)
とはいえ障害(身体的だけでなく、内臓や精神でも)を持ちながらも、
健常者の中で普通に生きることは決して容易くなく、
自分がそうしたくとも、世間や社会構造によってそう出来ない部分があります。
また年をとれば誰だって体の故障が出ます。
長年使った体、若いころと同じわけがありません。
老化を防ぐために、努力するのはよいことですが、
あまりに若い頃の栄光にしがみつきすぎると、かえって病気になります。
やはり「壊れた器」のままに、それなりにできることをすればよいのです。
かけた器なら、まだ水は汲めます。
二つに割れたら、お皿にでもしましょうか。
粉々になったら、土になってまた役に立ちます。
そんな自然と一体になった東洋医学が
私は大好きです。
「壊れたものは壊れたままでいんだよ」・・・
こんな風に言って下さったらどんなに心が
安らぐことでしょう。。。
私は西洋医学で怖いことをいう先生には会ってきましたが
小峰先生や先生の師匠の考えをお聞きする度に
心が安定し、前向きになれて、感謝しています。。。
乙武さんのお母さんは本当に素晴らしいですよね!
おん祭り・・・そう言えば小学校が休みだったかも!?
鹿せんべいは、子供のころは確か20円だったような気がします。
今では150円だったかな?(高っ)
私には師匠と呼べる人が二人いますが、
もしそのお二人との出会いがなかったら今の私はないでしょう。
私の父は初めて行った鍼灸で散々な目に合い、
大嫌いになってましたが・・・。
良い出会いは運命をも変えてしまいますね。
ぴいちゃんさんもずいぶん強くなられてうれしいかぎりです。
人生死ぬまで色々あるのでしょうが、
そんなもんだと思ってお互い頑張りましょうね。
奈良の鹿、最近あつかましすぎて怖いです(笑
「壊れたままでいい」いい言葉です。
心も「性格を変えるナントカ」とかポジティブシンキングとかやってみましたけど、そうすることが辛くて止めました。
身体もあちこち壊れているので、最近は無理をしません。
そうなんです。心から無理矢理強制すると、歪みが出ておかしなことになります。東洋医学では体を治すことにより、心も勝手に治るという考え方です。早く気づいて良かったですね。
無理せず、マイペースなのが一番ですね。