おすすめ・心の本

生きるのがしんどくなってしまった時、私たちは色々な本を読んだりします。
そんなときは非常にナイーブになっていますので、本のちょっとのフレーズに
心が揺れたりすることも。私も昔、断定的な本を読み、よけいに辛くなったこともありました。
スピリチュアルな本も多少は参考になりますが、全般に少し軽めの印象を受けます。

ずっと長く読み続けられ、患者さんにもおすすめしているのは
ユング心理学者の日本人の第一人者河合準雄先生の「こころの処方箋」です。
"ひとの心などわかるはずがない"から始まって"真実は劇薬・嘘は常備薬"
"己を殺して他人を殺す"
などなどおもしろい箇条書きのようなタイトルが55並んでいます。
ユングは東洋哲学に大変興味を持ち、その思想的は白黒分ける二元論ではなく、陰陽哲学のように陰は陽になり、また陽は陰になるといったような、一元論を踏まえた考え方になっているのがフロイトとは違うところです。
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もうひとつは最近知った方ですが、仏教学者ひろさちやさんの「狂いのすすめ」
帯にあるように~人生に意味なんてありません。生き甲斐なんてペテンです~なんて大胆にも書いてありますが、精神疾患にかかる人なんていうのは、非常にまじめで無理をして他人の分まで頑張ってしまうような人が多いので、こういった考え方は肩の力が抜けて大変楽しく読めました。
この本を簡単に説明するのは難しいですが、前書きには室町時代の「閑吟集」の中の
≪何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え≫という歌を引用して「人生は夢だ。とすれば真面目に生きるに値しない。いや真面目に生きてもいいのだが、真面目に生きねばならないと糞まじめに考える必要はない。そうやって自己拘束するのはやめましょう。」なんてことが書いてあります。権力者も庶民も、裸になったら皆同じ。死ぬ時は何にも持てず、身一つで死んでいく。どちらが偉いというわけではないということです。

最近コメンテーターでもよくお見かけしますが、
姜尚中さんの「悩む力」なんかも、いいとこついてるなーと思います。
by yurikak5 | 2008-11-24 17:31 | 東洋医学・鍼灸 | Comments(0)

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